水槽のサイズを選ぶ

お部屋に合わせた水槽の選び方無理せず楽しめるサイズで。

小型水槽、中型水槽で始めるアクアリウムについて

大きな水槽と小さな水槽の長所と短所concept

最初に買った水槽の大きさが、その後に運命を左右します。

店内イメージ

水槽の大きさは重要です。飼いたい種類を決めてから、ピッタリな水槽のサイズを決めるのも手ですが、それは後ほど詳しく書くことにしまして、ここでは置き場所や管理の手間をメインに最初の水槽セット選びを解説してみたいと思います。

まず、ほとんどの場合、ショップでもホームページでも60センチ水槽をおすすめされると思います。これはこの水槽が管理しやすいからではなく、普及しているからです。実際のところ、海外では120センチ以上の水槽が主流です。

日本では昔から60センチ水槽が工業規格として使われていました。それ以外の水槽はみんな規格外で、いろいろな装飾が施されていたり、水槽台と水槽が一体になっているものだったりしました。

つまり60センチの水槽は製造しやすいため、メーカーもこの水槽がベストであることを主張してきたために、日本に限っては60センチの水槽が初心者向きということになっています。

バレンタインデーにチョコレートを送るとか、土用の丑の日にうなぎを食べるとか、そういったメーカーによって作られたものは、何も水槽に限ったことではないのですけど。

では本当に飼育に向いた水槽というのはどのサイズでしょうか?

まずは掃除のしやすさを考えると90センチ以上の水槽はたいへんです。脚立を使っての大仕事になりますし、水を捨てるのも入れるのも、フィルターを掃除するのも、何もかもが大がかりな作業になります。まず、休日を丸一日。水槽の掃除でつぶす覚悟が必要です。飼っている種類によっては、毎週、何らかのメンテナンスが発生しますし、こうした水槽が何本もあれば、きっちり世話をしていくには予算的にも時間的にも、とても他の趣味などしている暇はなくなります。

女性や小柄な方にとっては、60センチ水槽もやはりかなりの労力を要することにはなるでしょう。最初はよく面倒を見ていても、だんだんめんどくさくなってきて、いずれコケだらけになってもそのまま放置されてしまったり、いつのまにか全ての魚がいなくなってしまう、なんていう人を、何度も目にしてきました。自分の身の丈にあった水槽で楽しんでいる人の水槽はいつもきれいなのに。

世話をしたくても仕事で時間的な余裕のない人もたくさんいるはずです。ですから、よっぽどヒマを持て余しているという場合を除いて、ずっと責任を持って管理できる現実的なサイズの水槽を選ぶのが、アクアリウムを楽しむためのコツとも言えます。


Q&A

大きな水槽の方が水温や水質は安定しますか?

その通りです。水槽の水量が増えるにつれて、特に水温は外気の影響を受けにくくなりますし、水質も安定しやすいです。ですが、初心者の人が大きな水槽で成功しやすいかというと、それは違います。失敗する人は大きな水槽でも小さな水槽でも失敗しますし、その逆もまた然りです。

管理のしやすさはポイントを押さえた飼育方法にあります。これさえきちんとしておけば、どんなサイズの水槽であっても手間なく状態の良い環境を維持することができます。

初めてのアクアリウムに適した水槽のサイズは?

これは人によって違います。まず置き場所です。水槽は想像以上の重さがあります。置き場所にどのくらいの強度があるかを良く考えてから選ばないと、後々、もっと水槽を増やしたくなったときに、どうしようもなくなってしまいます。

まずは置き場所に置ける水槽の半分くらいのサイズがおすすめです。そうすれば後で必要になったとき、そこにもうひとつ水槽を置くことができます。水槽が二つあると、イメージの違う二つのレイアウトが作れたり、水質の違う種類を飼育できたり、繁殖にもチャレンジできるなど、楽しみは大きく広がります。むしろ、水槽が二本以上になってからが、本当の飼育と言っても良いくらいです。

また、成人男性なら60センチ水槽まで、女性なら30センチ以下の水槽が、管理しやすいです。もちろん頑張ればもっと大きな水槽も管理できるでしょうけど、ワンランク下の水槽から始めることで、余裕を持って楽しめるようになります。